「本読む楽しさが広がるなら、紙でも電子でもいいと思う。(三省堂書店)」
何年か前にブックカバーに書いてあった文句です。これが本質ですよね。
電子書籍が中々浸透せずに、紙だからこそ本は本である、という考えが未だに世間では蔓延しています。しかしながら、本を読むということはどういうことかをもう一度考えてみると、私は「作品を楽しむこと」という結論にいたります。
それでは「作品を楽しむこと」に媒体は関係するのでしょうか。私はそうは思いません。内容は文字もしくは絵に依存するものであり、媒体が紙であっても、電子書籍リーダーであってもそれは変わりないものだと思うからです。
以前書いていたブログでも書いたのですが、僕は確かに電子書籍推進派ですが、何も誰も彼も電子書籍を利用しなければならない、と言っているわけではありません。東日本大震災を経験した人たちの中には、電気が必要な電子書籍リーダーを敬遠する気持ちがあるというのもわかりますし、本を読むことで達成感を得たい、と考える人たちの気持ちもまあ少しはわかります。
何事にも言えますが、住み分けが必要なのであって、選択肢があるということが重要なのです。今の現状は電子書籍が充実しているとは決して言えません。まだまだ電子書籍と紙本だと紙の本がメインという状態は続いています。
実際、本を大量に読む人ほど電子書籍化した方がスペースを取ることもないし、実用的だと思います。まあ今は金銭面ではある程度の割引はありますが、そこまで大差ありませんからその面から考えるとちょっと割高感はありますね。
まあ音楽や映画などのコンテンツは大分データでのやり取りが広まってきました。その二つのコンテンツは元からレンタルすることが多く、実物を持つことがあまり多くなかったものなので書籍に比べると元から土台はできていたのでしょう。
下地があったとはいえ、音楽はCDとダウンロードのシェアは逆転しました。そのうち紙と電子のシェアは逆転するようになるでしょう。
今も昔も未来も「本読む楽しさ」が本の本質である限り、媒体はさして問題ではないんではないでしょうか?
今はKindleやスマホなどの普及により、以前よりも電子書籍が普及してきました。私はスマホでkindleアプリや週刊少年ジャンプなどは読んでいます。
この手軽さ、便利さを是非体感してみてもらいたいと思います。